タンザニアの最近のブログ記事

「笑顔を生む条件」http://smile-earth.com/diary/2009/07/000564.htmlでも紹介させていただいた、タンザニアのモシにある子どもセンターに、Tシャツの売り上げで黒板を寄贈させていただきました。

ここでは、学校に通えない子どもや、学校以外でもっと勉強したい子どもが、数少ない教科書の周りを囲み、みんなで一生懸命に勉強しています。
ただ、黒板がないため、何かを教えるきも、みんなに一斉に書いて説明することができません。
一人一人教科書を読んで、一人一人がわからないところを先生や友達に聞いていました。
みんなで共有して見ることのできる黒板があったら、先生も教えやすくなるだろうし、子どももみんな前を向いて勉強できるようになるのではなるのでは、そう思い、Tシャツの売り上げで黒板を寄贈させていただくことにしました。

黒板の製作を、現地の青年海外協力隊隊員の修君に頼んでおり、終了したメールが届いたので報告させていただきます。

外で撮影.jpg

 

以下、修君からのメールです。

 

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スマイルアースプロジェクト ゆうきさん&葵さんこんにちは。

モシのおさむです。

お待たせいたしました。
先週黒板が完成いたしまして、KODOMOセンターへと届けてまいりました。
黒板はうちの職業訓練校・VETAで発注しました。
良い木材を使っているということで、なかなかしっかりしたものができたと思います。
上のボード部分を取り外すことの出来る、スタンドタイプです。

黒板:70000Tsh
チョーク100本と黒板消し2つ:3000Ths

以上のものをSMILE EARTH PROJECTから頂いた寄付金で購入しました。
写真を添付しますので、ご覧ください。

スマイルアースプロジェクトとチェムチェムのお二方の素晴らしい活動のお手伝いが出来たことを嬉しく思っております。

またこの黒板を作るに当たっても、多くのタンザニア人に協力を頂きました。
タンザニア人を助けようとして、タンザニア人に助けられる。やっぱり助け合いの中で「ありがとう」と言い合えるというのは、本当に素敵なことだと感じます。
今はタンザニア人の立場から、タンザニア人に代わってお二方に感謝を伝えたいと思います。

ありがとうございました。

またこれからもよろしくお願いします。

青年海外協力隊 19年度4次隊 西山 修

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以下 黒板寄贈までの流れです。

 

話しはさかのぼります。

タンザニアのモシで海外青年協力隊の修君とKODOMOCENTER(子どもセンター)にお伺いをしたときのこと。

そこで、子どもたちと一緒に「幸せなら手を叩こう」のスワヒリ語バージョンを歌ってきたことはそのときの記事で読んでいただいた方も多いと思います。


実はそこで、こんなことがあったのさ。

さて、子どもたちに何かしてあげられにかなぁ~?

じゃ~みんなで歌でも歌おう!!

ここまでは、すんなりだったのだけれど。さて、どうやって歌詞を教えよう??

まぁ、今回は修君が子どもたちにも分かりやすいようにスワヒリ語に変換してくれたからよかったけれど、20人も30人もいっぺんになると教えるのもなかなか難しい。


黒板でもあれば・・・。

そこに大きく書いて、みんなに分かりやすく教えてあげられるのに・・・。

まぁ、と言ってもそれは俺達が教えやすいか、そうじゃないかの問題であって子どもたちは必要ないのかな??

ふと、そんなことを思った。

ここを去ったあと、修君にそれを相談してみた。

そして、ここの運営をしているチェムチェムの代表の方にも連絡を取ってみた。

幸いにも2人とも喜んでくれ、子どもたちのためにも黒板は必要だと言ってくれた。

と、いうわけで「黒板プロジェクト」スタート!!

残念なことに俺達は先の予定があったため、ここを去ってしまったんだけど、俺達の意向を修君に伝え、必要な分のお金を預け、あとは修君にプロジェクトを進めてもらった。

これが、なかなか難しかったようで・・・。

そもそも、タンザニアに「黒板」という単体が無く、学校なんかはどこも教室の壁全面が黒板のようになっているのが通常だった。
もう建設段階から壁をツルツルの壁にして、チョークで書いたり消したりできるような。
ということは、どういうことかって言うと、黒板というものが売ってない。

いろいろ、試行錯誤していただいて、結局修君の同僚に作っていただいたようです。

ありがとうございました!!

そんなこんなで、修君に進めてもらっていた黒板プロジェクトが無事に完了!!

あとは、子どもたちのために有効利用してもらえると嬉しいですね。

Tシャツの売り上げ、ここでまた100ドル使用させていただきました!!

ご協力いただいた皆様、ありがとうございます!!



 

タンザニア 笑顔を生む条件


「飢えない程度のお金があったら、貧しくても日本よりこっちの人ほうが幸せだよ。暮らしている人達の表情を見たらわかる」
タンザニアのモシという町で、青年海外協力隊の一員としてコンピュータを現地人に教えているおさむ君がそう言った。
心からそう思っているという、ほがらかな笑顔で言った。

心からそう思えるのは、すごいことだ。
お金よりもたくさんの笑顔が幸せの尺度だと、心から思えたら日本人の心はずっと軽くなると思う。

私も日本で仕事をしている時は、貯金がいくらだとか、車のローンだとか、子どもの教育費だとか、老後の心配だとか、年金のことだとか、お金の心配ばかりしていた。
日本ではそんな情報が溢れていて、お金という紙切れが大事、紙切れを得るために働くことが大事と思い込まされる。

笑顔になる回数だとか気にしている人、いるのかな。

お金がないと不安で、お金があったほうが絶対幸せだと思い込んでいるのが、日本人のほとんどじゃないかな。

仕事をしてお金を溜めて、将来は絶対こうなるぞっていう目標を持っている人も多い。
それはすごいことだけど、大切なことだけど、そのためにないがしろになっていることはないだろうか。

おさむ君は「日本の人は裕福になりすぎて、生きる意味をいろいろ考えすぎているんじゃないかな」というようなことも言った。
確かに一理ある気がした。

モシの人は生きることに一生懸命で、その日の家族と一緒にご飯を食べることだけ考えてるように見える。
将来の夢だとか、やり遂げたいことだとか、おそらく考える余裕はないけれど、いい笑顔で生きている。
毎日、仕事中だって、げらげら笑っている。
仕事中におしゃべりしたって叱る人はいない。
仕事中でも、しゃべるのが仕事だっていうくらい、どこの店に入っても店員同士でおしゃべりしていたり、お客さんと商売とは関係のないおしゃべりしていたり。
とにかく楽しそうだ。
日本人から見たら、仕事をまじめにやりなさい!って思うけれど、おしゃべりは人との関係を築く最初の一歩だ。
そう、彼らは人間関係を毎日築いている。
考えたら、日本ってそんな余裕がないな。
文化の違いだと言ってしまえば簡単だけど、もっと無機質で無感動な付き合いをいろんな人としている、それが日本の仕事現場じゃないだろうか。
そして、それはきっと仕事だけにとどまらず、家庭にもつながっている。
家族で心からの話し合いをする機会って、いったいどれだけあるだろう。

日本人よりずっと笑顔になる回数の多いモシの人達。
どう考えても、日本より貧しく、家にクーラーなんてないから、毎日暑くて汗だくになって暮らしているモシの人達。
家族で一部屋なんて当たり前、プライベートなんて何もない。
毎日一緒の部屋に暮らしていたら、恥も外聞もなく、本気でお互いをぶつけあって生きていかなくてはいけない。
でも、それが本当の人間関係を築くのには大切なことなのだ。

自分の生まれてきた意味を考えられる日本人は、ある意味ものすごく幸せだけれど、その分責任があり、大変なこともあって、何もかも器用にこなしていくのはとても難しい。
モシの人のように、ただその日を家族のために、友人のために生きていくことは、単純なように見えて、とても重要なことだ。
一番重要なことだ。
私は日本人だから、お金も大事で、将来の目標もものすごく大事だと思っている。
でも、ここに来て思ったのは、ただひたすら、人との付き合いを大切にしていくことが、何度も 笑顔を生む条件  だということ。

モシにはストリートチルドレンがちらほらいる。
町は比較的きれいだけれど、一歩奥に入ると、舗装されていない道路に草や木で作られた簡素な住宅が並んでいる。
ほとんどの家で農業をしている。
子どもも労働力となるせいなのか、お金がないせいなのか、おそらく両方の理由で学校に行っていない子どもも多い。

そんな田舎にある子どものための補修施設「子どもセンター」に行った時のこと。
机のない教室の床には、たくさんの子どもが座っていた。
一つの教科書を10人くらいの子どもたちが囲んで、ノートに課題を書き写している。
教科書が1人1冊あるというのはとても恵まれたことなのだ。
ある子は、さかさまから教科書を覗き込んでいるけれど、不満を言う様子はない。
みんなで使うのが当たり前だと、みんな知っている。
勉強しなくていいのに、わざわざこの子どもセンターに来るのは勉強がしたいからなのだろうか。
それとも他の子ども達と会えるからなのだろうか。
わからないけれど、みんな一生懸命でかわいい。
課題が終わると、みんなでわいわい。
私達も混じって「幸せなら手をたたこう」をみんなで歌った。
彼らははじけるように笑っていた。
みんな友達を大切にすることを知っていた。

この「子どもセンター」は日本人の女性が運営している施設だ。
彼女もまた誰かのために毎日を生きている。
それは多分、本当に幸福なことなのだと思う。

 

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